【特集】英語に対する日本人の苦手意識や弱点、そしてそれらを克服するためにやるべきこと
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はじめに
英語に対する日本人の苦手意識や弱点について、そしてそれを克服するためには一体どうしたら良いのか、どのようなポイントでトレーニングをしていけばよいのか、今回ニュージーランド・コーネル校の学内カウンセラーの方にお話を伺いました。
“英語は難しい、苦手…英語って話せるようになるのかな?”
まず普段当たり前のように使っている日本語のことを考えてください。本来言語は何も意識せずに使い込んでいって基本的な話す聞く能力が備わってから学問的なものを学び質を上げていくものです。
しかし英語は話す聞くという能力がまったく無いのに先に受験勉強という学問から入ってしまいます。そうすることにより英語に対する強烈な苦手意識を持ってしまっている方が多いのが日本人の特徴です。僕はこれを英語アレルギーと呼んでいます。しかも受験という正解不正解を決めなくてはいけないものなので(答えは一つ)そして(直訳形式)です。和訳、英訳をするということは常に日本語と英語、英語と日本語という組み合わせでの解釈になります。ということは日本語の脳で英語を理解しようとしているといことです。
日本語を聞くとき、話すとき、何かの別の言語との組み合わせで理解しようとしますか?しませんね。ということは日本語の脳で日本語を理解しているということです。
この日本語の脳で英語を処理しようとしている状態を、英語の脳で英語を処理できるようにすることが英語上達のポイントです。その意識を持って英語の勉強ではなく英語のトレーニングに取り組むことが大切です。
ゆっくり余裕を持って英語に向き合うと、英訳和訳をしてしまいます。訳すということは日本語の脳で英語を処理しています。人間の脳は無意識に得意な能力を優先的に使ってしまいます。
ではどうすれば日本語の脳を封印できるのか。それはその能力が発動する余裕を与えないことです。それは現状の英語の能力を超えたスピード、ボリューム、環境に身を置き取り組むことです。そうすることによって訳している時間や余裕がなくなります。訳せないということは日本語の脳を使っていないということです。ということはまだ育っていない英語の脳を使おうとします。英語を英語で処理しようという力が育ちます。これは理屈ではありません。毎日のトレーニングによって養われるものです。
24週間の学習プラン
ということで早速このパターンに該当する日本人の特徴と弱点を考えて学習プランを立ててみましょう。
ステップ1(4週間)
受験勉強から入ってしまったことによって持ってしまった強烈な苦手意識がある場合が多いというお話をさせていただきましたが、その状態でいきなり自分の能力を超えたスピード、ボリューム、環境に入れてしまうとパニックになり英語アレルギーが悪化します。まずは楽な環境で受験英語との違いを感じてもらいます。そして英語で意思の疎通をすることに挑戦してもらいます。その中で受験英語やってきた単語や文法を使えば(何とかなるじゃん!!)という感覚を味わってもらって英語アレルギーを完治させていきます。
ステップ2(6週間)
英語アレルギーが完治して(これならいける!!)と自信をつけたところで、ここからは現状の能力を超えたスピード、ボリューム、環境に身を置いてもいただきます。その中で何が行われているか予想し、先生に質問し、クラスメイトに質問し、クラス環境と英語に食らい付いていただきます。わからなくても大丈夫です。徐々にクラス環境に適応してきてそのスピードとボリュームに慣れてきます。そして何が書いてあるのか、何を言っているか理解できるようになってきます。
ステップ3(10から14週間)
さらにクラスレベルを上げることにより、またスピード、単語のボリュームに対応できなくなります。しかし前回のクラスでの経験がありますので慌てることなく落ち着いて適応することに集中することが出来ます。個人差はありますがここまでの経験も活かして前回より高いレベルでの(何を言っているのか)、(何が書いてあるのか)に適応できるようになりましたら今度は発言していくことにも強い意識を持っていただきます。
聞く能力、読む能力が安定しくると怖さが消え去り発言していこうという余裕が出てきます。よく(単語を並べてでもいいからどんどん英語を話していくと上達する)というアドバイスを耳にすると思いますがそれはこのレベルに達した人達へのアドバイスになります。(相手が何を言っているのかわからない)、(何が書かれているかわからない)状態で積極的にどんどん英語で話してというのは不可能です。しかしこのレベルに入ってきたら実際に英語で発言していこうと思える余裕が出てきます。そして意識して積極的に発言していただきます。
ステップ4(4週間)
このステップ4まで来れたら最高ですね。通常24週間内でステップ3だと思います。しかし時間に余裕があった場合は残り時間が少なかったとしてもステップ4に進んでいただきます。そしてまた一時的にスピードやボリュームに対応できなくなりますが、この感覚で英語のトレーニングを進めていれば高いレベル環境だったとしてもそこに入ってしまえばすぐに対応できてしまうことを感じていただけます。英語は勉強するものではなく、その環境に入っていけば環境が育ててくれるものだということを感じていただけます。