映画・海外ドラマから学ぶフレーズパート③
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はじめに
こんにちは、Learners編集部です。今回のテーマは”映画・海外ドラマから学ぶフレーズパート”。
人気海外映画やドラマのワンフレーズをピックアップし、日常会話や独特な言い回し等を学んでいこう!というものです。”これすぐ使える!”というものはどんどん使ってみて下さい。
第2弾は映画 『マネーボール』と 『幸せの教室』からピックアップしていきましょう!
映画:マネーボール
ノンフィクション書籍 「マネー・ボール 奇跡のチームをつくった男」 を原作として、危機に瀕したアメリカの野球チーム、オークランド・アスレチックスをこれまでにない手法で見事に再建するGM(ゼネラル・マネージャー)をブラッド・ピットが演じました。
オークランドアスレチックスのGM ビリー・ビーンは、低予算にあえぐ中なんとか強いチームを作ろうとしていました。そんな中、イエール大学卒業のスタッフ、ピーター・ブランドの独自の理論と評価手法に興味を持ち、2人はこれまでどの球団も試したことがない方法でチームを改革しようとしますが、これまでのスタッフや監督からの反発は大きいものでした。
体育会系の男っぽい英語表現が多いのが特徴ですが、日常会話も多く、学習教材として使えます。
■ This is not a discussion.
▶︎ 議論は必要ない
直訳すると、「これは議論ではない」となりますが、議論ではない、つまり決定したことだ、という意味になります。「ここで議論の必要はない」「ここに議論の余地はない」と言いたい時に使うとよい英語表現です。あなたの決めたことに対してごちゃごちゃ言う人がいた時、使ってみるといいでしょう。
■ I believe in what we’re doing. hermit over here!
▶︎ 僕は信じてる
“believe in A” で「A(の正当性、の存在)を信じる」という意味で、よく使われる表現です。ここでは、what we’re doing (自分たちがやっていること)=理論に基づいた野球の正当性を信じている、という意味になります。
他に、”I believe in you.” 「あなたのことを信頼している」もよく使われる表現です。
■ But if we win… on our budget, with this team… we’ll change the game. That’s what I want.
▶︎ だが我々がこの予算で勝てば世界が変わるそれが望みだ
直訳すると、「もし我々が、この予算で、このチームで勝てば・・・我々はゲームを変えるだろう。それが僕の望むものだ」。このゲームとは、野球界におけるゲームのあり方を指していて、つまり野球界という世界を変えるとビリーは言っています。
②映画 :幸せの教室
ハリウッドの2大スター、トム・ハンクスとジュリア・ロバーツが共演するハートフルなストーリーです。
どこにでもいる中年男のラリーは、突然学歴を理由にリストラにあってしまったので、地元の大学に通うことにします。そこでスピーチのクラスを受け持つ女性教師のメルセデスは、教えることへの情熱を失っていました。そんな2人が出会った教室―それは、明日が好きになれる場所でした。
日常会話が多いので英語表現も難しくなく、主演の2人の英語もクリアなので聞き取りやすくておすすめです。
■ You are way cooler than you appear.
▶︎ あなたは見た目よりずっとイケてるのよ
比較級を使った文で、あなた自身は見た目よりもずっとクールでイケてる、とラリーのことを誉めています。比較級で「ずっと(とても)~だ」という時は much がよく使われますが、ここではより口語的な表現の way が同じ意味で使われています。appear は「(~)に見える」という意味です。
■ At any rate, I hope the entire thing can be forgiven and forgotten.
▶︎ とにかく、ゆうべのことは水に流して忘れてほしいの
the entire thing は「すべてのこと」という意味ですが、このセリフでは昨夜のキスのことを指しているので「ゆうべのこと」と字幕では訳されています。”forgive and forget” は直訳すると「許して忘れる」という意味ですが、「過去のことを水に流して忘れる」という意味でよく使われる表現です。
■ Larry, you are a great student. I’m not an easy A.
▶︎ ラリー、あなたは優秀よ。私の評価は厳しいの
“I’m not an easy A.” は、私は簡単にAをあげる先生ではない、つまり私の評価は厳しい、という意味になります。アメリカの学校では、成績が良い順にA、B、C…とついていくので、Aが一番良い成績となります。
■ I learned a lot of geography in the Navy, but I wouldn’t be able to communicate it to you with such ease unless I had taken a class like this.
▶︎ 僕は海軍で多くの地理を学んだけど、この講義を取っていなかったらこんなに容易にそれを話せるようにはなれなかった
「地理(geography)」ついて話した後、ラリーはこう言ってスピーチを締めくくります。
but に続くのは仮定法過去完了の文で、”(主語) would have … if (主語) had ~.” 「もし~だったら … だっただろう」という表現の”if (主語) had ~” 「もし~だったら」の部分を “unless (主語) had ~” 「~しない限り / ~ではなかったら」という形にしています。ease は easy (簡単な) の名詞形で、”with ease” で「容易に、簡単に」という意味になり、”with such ease” で「こんなに容易に」という意味になります。
いかがでしたか?
映画フレーズがネイティブのリアルな会話を学ぶには最適な教材です。好きな映画を自身の課題にし、フレーズをピックアップして意味を調べたり、何度もそのフレーズを聴いて同じように言えるよう、練習してみて下さいね。次回は、映画・海外ドラマから学ぶフレーズパート②です。