〜留学体験インタビュー第3弾〜”真の国際人として活躍できるスキルを身につけられるのが海外就職”

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留学体験インタビュー第11弾は林純子さん。ニュージーランドの高校・大学を卒業した後、大手ラグジュアリーブランドで勤務。その後様々なキャリアを経て、現在は留学会社『YEARBOOK Limited』を設立し学生の留学コーディネート等に尽力しています。

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プロフィール

林 純子
ニュージーランド・シニア高校卒業
ニュージーランド・オークランド大学にて文学部教育学専攻
卒業後、ニュージーランド・ルイヴィトンにて約2年勤務
日本での社会経験を積む為、日本へ単身帰国(5年間)
→アメリカ系語学学校とそのグループ会社にてカウンセラー、Eラーニング制作・運営・管理に従事。
→輸入業にて海外から商品をセレクト、商談、見本市訪問、輸入するまでの全ての作業に携わる。
ニュージーランド再渡航後、留学カウンセラー兼現地ガーディアンとして学生のサポートの日々。
現在は留学会社YEARBOOK Limitedを設立し学生の留学コーディネートをしたり、保護者代理としてサポートをしています。同時にニュージーランド留学オフィスに所属し、アカデミック部分でのお仕事を担当し三者面談に参加したり留学生のお世話をしています。

ニュージーランド留学はどのくらいの期間でしたか?

ニュージーランドには1年の留学をし、その後家族が移住を決意。両親は私と弟の教育の為、まだ行ったことも見たこともないニュージーランドへ翌年移住。それから私は留学期間も含め、17年間オークランドに在住しています。その間、日本での社会経験を積む為に大学卒業後、2年弱働いた会社を辞め日本へ単身帰国しました。今はまた両親のいるニュージーランドに戻りここオークランドで働いています。

どうして海外留学の場所にニュージーランドを選んだのですか?

自分自身アメリカへ留学に行きたかったのですが、ちょうど日本人学生が銃事件に巻き込まれるなど治安の面で家族が心配し反対したこと、またニュージーランドドルが安かった事もあって留学には経済的にも安全面でも最適であったことが大きく影響しニュージーランド留学が決まりました。

ニュージーランド留学の際、大変だったことはありましたか?

ニュージーランドが留学生を受け入れて急に人数が増え始めた頃だった為、現地学生もどう留学生と接していいか分からない事もあり、こちらも戸惑いました。ホームステイでは6人の子供たちと一緒に過ごした事もあり、1.5リットルのコーラをきっちり7分割した記憶があります。また、右も左も分からないまま一人で留学をしたこともあり、現地でのガーディアンも居なかった為、学校での教科選択やお小遣いの管理に苦労しました。今はニュージーランド全体で留学生を受け入れる体制がしっかり整っている事から留学生の悩みも時代と共に変化しているのを感じます

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高校時代の先生と

海外就職を決めたきっかけを教えて下さい。

大学では教育学の楽しさを知りました。教師になるのではなく、自分の経験を通して必要と感じたサポートが出来る留学に携わるお仕事をしようと思い、教育・留学業界に絞り就職活動をしました。その時のタイミングが悪く、留学業界ではとても働き口がない状況でしたので、最初の就職先はルイヴィトンと全く違う業種だったのですがハイブランドでの接客術を学び良い経験となりました。
日本での社会経験を積んだ事も自分の糧になっていると感じます。日本の仕事の進め方などニュージーランドで仕事をするだけでは学べない事も吸収することが出来ました。両方での社会経験が今の自分につながっていると思います。

どのように求人を探しましたか?

ニュージーランドは求人の種類も限られている為、主にNZヘラルド新聞とネット上でSeek、Trade Meなどの媒体サイトを利用致しました。

就職までの経緯を教えて下さい。

ルイヴィトンの面接ではどの程度ブランドを知っているのか、実際に持っているのか、その時に英語での応対の仕方、仕草や話し方などをチェックされていた様です。入社してから3カ月は試験期間となり、その後にテストとプレゼンテーションがあります。プレゼンテーションでは自分でお題を決める事が出来、私は世界のブランドを調べ、競合ブランドについてのプレゼンを致しました。
ニュージーランド現地留学エージェントの面接ではニュージーランド都市をどの程度知っているのか、海外在住歴が長い事もあり日本語でのビジネス文書がどこまで書けるのか、実際にPCに打ち込む簡単な試験がありました。仕事が始まり、すぐに学校での通訳の仕事を任せられたりやりがいがありました。

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教育フォーラムにて

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教育フォーラムにて

就職活動で大変な事はどのような事でしょうか?

やはり現地の人を優先に採用していく傾向がありますので、自分をどれだけ売り込むか、自分が採用されたらどう会社に貢献できるのかを伝えていくことが大変でした。

就職活動するにあたり事前に準備する事があれば教えて下さい。

面接でどこまで自分をアピールできるのか、前述したとおりどうやって売り込んでいけるのか考え、準備していくと良いと思います。周りの友人も何度も断られても、何度も同じ会社に挑戦するくらいの意気込みがないといけないと応援してくれました。職種にもよりますが、自分で履歴書を持ってお店や会社に行ったりする方法も海外ではよく見られます。

海外就職での一番のギャップがあれば教えて下さい。

たくさんの国籍がいる都市で仕事をする際、それぞれの文化が入り混じります。自分では正しいと思った事が別の文化ではそうでない事もあるため、とにかく臨機応変に、時と場合と相手により順応に対応する力が身に付きます。そして何よりも現地の人は自身の生活や家族を第一に考えている為、きっちり就業時間が終わると仕事を終え、アフターファイブを楽しみます。そういった意味では仕事と生活のバランスをうまく保ち、気持ちよく次の日の仕事に取り掛かる事が出来る点では勉強になります。その辺り、日本人的には仕事を終わらせなくてはいけない部分と生活のバランスの見極めをしながら進めていくことが出来ればと心掛ける様にしています。

海外で仕事をしていて大変な事、逆に楽しい事があれば教えて下さい。

留学のお仕事をしていると学校担当者との信頼関係を築くのが大切となります。海外の時間の流れや感覚が違う為、あまりまだ一緒にお仕事をしていないと後回しにされたり、返信が来ない事も。日本の親御様やエージェント様が求めるスピードを提供するため、フォローアップをしたり、定期的に訪問をしたりする様にしています。ニュージーランドは人と人のつながりを大事にしている事から、良く知っている人からの問い合わせは柔軟に、機敏に対応してくれる事もあります。そういった信頼を勝ち得るのは時間や労力がかかりますが、仕事を進める上でとても重要です。
高校卒業後、まったく進学に興味がなかった学生や夢や目標がないと話していた生徒たちが一念発起し、有名大学へ進学したり新たな夢を見つけたり、私たちの仕事を見て将来留学カウンセラーになりたいと話してくれるのはとても嬉しく思います。留学のお手伝いをするという事は若い学生さんの人生の一部を担っていると考えて取り組んでいます。子供たちにとって大切な時期を留学経験者、保護者代理として、くじけそうになった時も一番近くで応援しアドバイス出来る存在である様サポートしています。

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元同僚と

海外就職のメリットを教えて下さい。

今はグローバル社会と言われていますが、実際英語が話せるのと海外で働くのは異なると感じます。日本では日本のやり方や進め方がある様にそれぞれの国の仕事の進め方があると思います。特に最近の若い世代は日本が大好きで海外に目を向ける事がありません、それも良い事なのですが、外から日本を見る事も大切だと思いますし、スキルを身に着け真の国際人としてどの国で働いても活躍出来る力をつけられるのは海外就職だと思います。

今後働いていく中で展望があれば教えて下さい。

今までは留学会社の一社員として働いてきましたが、今年から自分で設立したYEARBOOK Limitedを本格的に始動させています。アカデミックサポートに特化したこの留学会社はたくさんの思いを込めて会社名、ロゴを決めました。YEARBOOKとは学校で発行される年間の(卒業)アルバムの事。留学生がニュージーランドでたくさんの経験をし、思い出を残しご自身だけのアルバムを作りあげていってほしいという思いから命名しました。ロゴは私の祖父が船のエンジニアだったことから、家に船の舵輪があります。それをヒントに留学生にも自分で舵を取り人生を切り開いていってほしい事、「Follow your dreams/夢を追いかけて」のメッセージが卒業アルバムに書かれています。ニュージーランドで見られる南十字星の星が四つある事や国の象徴でもあるシルバーファーン(銀白色のシダ)に囲まれる様、自分で一からデザインをしました。
今はまだ本格的に始動して間もないですが、現地校の先生方とは常に交流を持ち、定期的に訪問をして留学を考えられている皆さまに最新の情報を届けられる様努力をしています。一人一人の学生を大切にし、それぞれの目標に達成できるようサポートしようと心掛けています。これからは他の留学エージェント会社ではやっていない様な新しい企画にチャレンジしていこうと考えています。

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仕事仲間と

海外就職を目指している人に一言お願い致します。

ニュージーランド人は高校卒業と共に海外で様々な体験をしてみる、OE(Overseas Experience)と言うのが盛んです。まずは海外に出て、いろんな事にチャレンジし、仕事をして生活をし、旅行をするというものです。今はたくさんの国とワーキングホリデーを結んでおり、日本人の私たちにとって海外で働くきっかけはたくさんあります。挑戦できる時期は(年齢的に!)限られていますので、出来るかどうかは別としてまずは行動をしてみる事が大事だと思います。そして海外でも通用出来る「何か」「自分の武器」を持てる様、日本にいる間スキルアップを目指すと良いと思います。